手持ち焚き火台対決
小型焚き火台が増えたので、性能比較をしてみることにした。
・ホリデーロード コンパクトストーブVHS
文中では「VHS」と表記
・Garage Pickupcamper プチかまどM3チタン
文中では「プチかまど」と表記
・メーカー不明 万能蒸し器
文中では「蒸し器」と表記
・ホリデーロード コンパクトストーブVHS
文中では「VHS」と表記
・Garage Pickupcamper プチかまどM3チタン
文中では「プチかまど」と表記
・メーカー不明 万能蒸し器
文中では「蒸し器」と表記
基本スペック
収納/展開状態比較
収納状態
収納状態では文句なしにプチかまどに軍配が上がる。VHSは重過ぎるorz
展開状態
展開状態ではVHSが一番大きいと思いきや、実は蒸し器の方がでかかったりする。
蒸し器の場合、炭が安定したら一番でかい炭火台として使えるのだ。
鍋を載せるならVHSが一番だが、キャンピングセカンドグリルを併用するならば
VHSの優位性はそれほど高くない。一方で薪をくべて焚き火台としての利用なら
VHSが有利だろうと思われる。
着火性能比較
着火剤としてキャプテンスタッグのファイアマックス着火剤を利用した。
炭はVICTORIAで購入したノーブランドの木炭を使用
着火剤を4滴ずつ搾り出し、それぞれの焚き火台中央部に落とし、その上に斜めに
重ねるように炭を配置。火が安定するまでの状態を比較した。
着火3分後
まだ着火剤が燃えている。
着火10分後
3つ共完全に炭が熾きているが、実際に手をかざしてみると
プチかまど>蒸し器>VHSの順に温度が高い。
煙突効果が高いプチかまどは分かるが、蒸し器がVHSより温度が高いのは
VHSの炭がまだちゃんと着火できていないのが原因だろう。
着火15分後
プチかまど、蒸し器は完全に着火しており、すぐにでも使える状態だが、
VHSは一部の炭にしか着火していない。恐らく着火剤の量が足りていないのだろう。
灰の処理
VHS
火床のパンチング穴が狭すぎて、木炭なら良いが大量に灰が出るオガ炭だと
灰で空気穴を塞いでしまい空気の流入量が減る。
灰を落とそうと取っ手を付けて振ってみると分解の危険もある。
分解しないと灰が出せないので処理も多少面倒。
プチかまど
火床の穴のサイズが丁度良い、フライパンに乗せた状態で前後左右に傾ければ
灰は綺麗に灰受けに落ちてくれる。
かまどの下半分をあけておけば灰は掻きだせるし、左右に傾けてもある程度は
灰を外に出すのは可能なので、空気の流入量が減って火力が弱まる事も無いだろう。
万能蒸し器
灰の処理は万能蒸し器がダントツだ。
空気の流入も特に問題はない。
焚き火台の移動比較
キャンプしたり自宅で焼き鳥したりする時に良く考える事だが、大型の焚き火
台でもキャスターが付いているタイプもあるし、必要に応じて移動できるのが
便利だと思う。
VHSの場合
VHSには専用の移動ハンドルがあるが、このストーブは何度も使っていると
段々熱変形してくるので、移動ハンドルで持とうとすると空中分解する
危険がある...実際に空中分解して困った事がある。
蒸し器とプチかまどの場合
蒸し器とプチかまどはそのままでは移動不可能のため、ちょっと工夫をしている。
以前の記事で蒸し器の台にしていたフライパンは、色々調べたところ、どうやら
ユニフレームのトレイル スクエアクッカーらしいと分かった。
このフライパン、実はプチかまどの台として最適なサイズなのだ。
蒸し器にしても、プチかまどにしてもこのフライパンを台にする事で移動が
自由にできる。100円ショップのステンレストレーでも問題ないだろうが取っ手を
もてる分フライパンの優位性は圧倒的だろう。
検証はしていないが、100円ショップの角型フライパンなら同様の事ができる
かもしれない。
地面への熱対策
どの焚き火台も多少なりとも地面へ熱が伝わる事は避けられない。
VHSの場合
火床は地面から5cm近くは離れているが、地表へのインパクトは少なからずある。
プチかまどの場合
作成者のブログで地表へのインパクトを検証しているが、独自の方法で対策案を
考えてみた。
火床に炭を数本置き、更にフライパンに乗せてみた。
・対策1
かなり熱いが手に載せられないことはない。体感だが40~50度じゃ?と思う。
・対策2
対策1に加え、ユニフレームのシリコンパッド(耐熱220度)を敷いてみたら、
全く熱くない。アルミテーブルに乗せるか、地面に直接ならシリコンパッドを
使えば良さそうだ。
蒸し器の場合
こちらもプチかまどと同様だ。
火床は下から3cm程度の場所に有り、フライパンに乗せることである程度は
対策可能だろう。
総括して…
どれも一長一短はあるし、個人的な感想含むので参考程度で見てやってください(=´∇`=)
VHS
ある程度人数が居ればVHSも有効だが、着火剤または焚き付けの小枝等が
多目に必要となる。火が安定してしまえば、色々と使えるだろう。
問題は重量と熱変形による建て付けの悪さかな。
ゴトクの上に50Kg乗せられるそうだが、建て付けの悪さでゴトクが外れてしまうため
現時点ではそんな重いものを乗せるのは危険すぎる。
プチかまど
ネイチャーストーブ(以後NSと表記)のような使い方もできる割には、NSよりも
ある程度重量物を乗せられる利点もある。
熱変形はするが、一枚板の組み合わせなので多少変形しても組み上げには特に
問題無いように思える。
収納体積、重量共にソロ用としては非常に有用と思われるが、ある程度人数が
増えた場合には向かない。
万能蒸し器
まず第一に安い!
ただし単体では鍋も載せられないので、キャンピングセカンドグリル等の台が
必要。ただし、セカンドグリル自体は、ガスバーナーにもプチかまどにも使えるので
荷物に隙間があれば持って行っても良いかなとは思う。
まとめ、今後の自分装備…
VHSは殆ど出番は無くなるだろう。
プチかまどをメインとして、トレイル スクエアクッカーのフライパンとセカンドグリル
予備で万能蒸し器を入れておく。
ソロならプチかまどのみ、複数人ならプチかまどで炭を熾しして一部を万能蒸し器に
移し、2台体制なんてキャンピングスタイルとなるだろうな。
以上、比較検証終了!
メーカー | 品名 | 展開サイズ | 収納サイズ | 材質 | 重さ | 単体使用 | 価格 |
ホリデーロード | コンパクトストーブVHS +パンチング網 |
H165*D180*W185mm | H28*D98*W188mm | SUS304ステンレス | 1.1Kg | 50Kg | 12,075円 |
Garage Pickupcamper | プチかまど チタンM3 +チタン火床 |
H125*D140*W145mm | H5*D140*W142mm | チタン合金 | 約300g | 7Kg | 11,500円 |
不明 | 万能蒸し器 | H50*φ240mm | H80*φ140mm | ステンレス | 不明 | 不可 | 500円位 |
収納/展開状態比較
収納状態
収納状態では文句なしにプチかまどに軍配が上がる。VHSは重過ぎるorz
展開状態
展開状態ではVHSが一番大きいと思いきや、実は蒸し器の方がでかかったりする。
蒸し器の場合、炭が安定したら一番でかい炭火台として使えるのだ。
鍋を載せるならVHSが一番だが、キャンピングセカンドグリルを併用するならば
VHSの優位性はそれほど高くない。一方で薪をくべて焚き火台としての利用なら
VHSが有利だろうと思われる。
着火性能比較
着火剤としてキャプテンスタッグのファイアマックス着火剤を利用した。
炭はVICTORIAで購入したノーブランドの木炭を使用
着火剤を4滴ずつ搾り出し、それぞれの焚き火台中央部に落とし、その上に斜めに
重ねるように炭を配置。火が安定するまでの状態を比較した。
着火3分後
まだ着火剤が燃えている。
着火10分後
3つ共完全に炭が熾きているが、実際に手をかざしてみると
プチかまど>蒸し器>VHSの順に温度が高い。
煙突効果が高いプチかまどは分かるが、蒸し器がVHSより温度が高いのは
VHSの炭がまだちゃんと着火できていないのが原因だろう。
着火15分後
プチかまど、蒸し器は完全に着火しており、すぐにでも使える状態だが、
VHSは一部の炭にしか着火していない。恐らく着火剤の量が足りていないのだろう。
灰の処理
VHS
火床のパンチング穴が狭すぎて、木炭なら良いが大量に灰が出るオガ炭だと
灰で空気穴を塞いでしまい空気の流入量が減る。
灰を落とそうと取っ手を付けて振ってみると分解の危険もある。
分解しないと灰が出せないので処理も多少面倒。
プチかまど
火床の穴のサイズが丁度良い、フライパンに乗せた状態で前後左右に傾ければ
灰は綺麗に灰受けに落ちてくれる。
かまどの下半分をあけておけば灰は掻きだせるし、左右に傾けてもある程度は
灰を外に出すのは可能なので、空気の流入量が減って火力が弱まる事も無いだろう。
万能蒸し器
灰の処理は万能蒸し器がダントツだ。
空気の流入も特に問題はない。
焚き火台の移動比較
キャンプしたり自宅で焼き鳥したりする時に良く考える事だが、大型の焚き火
台でもキャスターが付いているタイプもあるし、必要に応じて移動できるのが
便利だと思う。
VHSの場合
VHSには専用の移動ハンドルがあるが、このストーブは何度も使っていると
段々熱変形してくるので、移動ハンドルで持とうとすると空中分解する
危険がある...実際に空中分解して困った事がある。
蒸し器とプチかまどの場合
蒸し器とプチかまどはそのままでは移動不可能のため、ちょっと工夫をしている。
以前の記事で蒸し器の台にしていたフライパンは、色々調べたところ、どうやら
ユニフレームのトレイル スクエアクッカーらしいと分かった。
このフライパン、実はプチかまどの台として最適なサイズなのだ。
蒸し器にしても、プチかまどにしてもこのフライパンを台にする事で移動が
自由にできる。100円ショップのステンレストレーでも問題ないだろうが取っ手を
もてる分フライパンの優位性は圧倒的だろう。
検証はしていないが、100円ショップの角型フライパンなら同様の事ができる
かもしれない。
地面への熱対策
どの焚き火台も多少なりとも地面へ熱が伝わる事は避けられない。
VHSの場合
火床は地面から5cm近くは離れているが、地表へのインパクトは少なからずある。
プチかまどの場合
作成者のブログで地表へのインパクトを検証しているが、独自の方法で対策案を
考えてみた。
火床に炭を数本置き、更にフライパンに乗せてみた。
・対策1
かなり熱いが手に載せられないことはない。体感だが40~50度じゃ?と思う。
・対策2
対策1に加え、ユニフレームのシリコンパッド(耐熱220度)を敷いてみたら、
全く熱くない。アルミテーブルに乗せるか、地面に直接ならシリコンパッドを
使えば良さそうだ。
蒸し器の場合
こちらもプチかまどと同様だ。
火床は下から3cm程度の場所に有り、フライパンに乗せることである程度は
対策可能だろう。
総括して…
どれも一長一短はあるし、個人的な感想含むので参考程度で見てやってください(=´∇`=)
VHS
ある程度人数が居ればVHSも有効だが、着火剤または焚き付けの小枝等が
多目に必要となる。火が安定してしまえば、色々と使えるだろう。
問題は重量と熱変形による建て付けの悪さかな。
ゴトクの上に50Kg乗せられるそうだが、建て付けの悪さでゴトクが外れてしまうため
現時点ではそんな重いものを乗せるのは危険すぎる。
プチかまど
ネイチャーストーブ(以後NSと表記)のような使い方もできる割には、NSよりも
ある程度重量物を乗せられる利点もある。
熱変形はするが、一枚板の組み合わせなので多少変形しても組み上げには特に
問題無いように思える。
収納体積、重量共にソロ用としては非常に有用と思われるが、ある程度人数が
増えた場合には向かない。
万能蒸し器
まず第一に安い!
ただし単体では鍋も載せられないので、キャンピングセカンドグリル等の台が
必要。ただし、セカンドグリル自体は、ガスバーナーにもプチかまどにも使えるので
荷物に隙間があれば持って行っても良いかなとは思う。
まとめ、今後の自分装備…
VHSは殆ど出番は無くなるだろう。
プチかまどをメインとして、トレイル スクエアクッカーのフライパンとセカンドグリル
予備で万能蒸し器を入れておく。
ソロならプチかまどのみ、複数人ならプチかまどで炭を熾しして一部を万能蒸し器に
移し、2台体制なんてキャンピングスタイルとなるだろうな。
以上、比較検証終了!
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