キャンプ用薪ストーブ その6:自作薪ストーブ 実践投入篇
そして初稼働!
テントに穴開け
現地で煙突ポートの位置決め、穴開け、適当に開けたので後日ちゃんとした
縫製が必要となる。
適当すぎてみっともないので写真は無し;;
匡体組み立て
φ19cmの匡体をφ7.5cmに巻き込んであり巻き癖が酷いので、中々しっくりと
組みあがらない。四苦八苦しつつ組みあげた。
足元はペグダウンして転倒防止にした。
初火入れ!
着火剤を放り込むと程なく火室の空気が温められ、ゆらゆらと揺れる空気が
煙突側に向かう。
そこで薪投入!さらに投入!!
ついにKIVAから煙が!!
ゆらゆらと揺れる煙が立ち上っていく。
ハッチのレバー
焚き口近くで燃焼しなければ、ある程度は手で持って開け閉め可能かな。
ハッチを開けっぱなしにすると音を立てて空気が吸い込まれていく。
閉めた状態でも不完全燃焼になることは無いようだ。
ダンパーの調整
ダンパー部断面の面積は44平方cm、ダンパー板は約20平方cm、完全に閉め
た状態でも常に半開の状態となっている。
最後に残った燃料を燃やし切る時だけ、ダンパーを縦にして空気の流れを良く
してみたが、それ以外はこの半開で問題無く燃えていた。
実際にひと束の薪でどれくらい持つのかは、計測してみないと不明だな。
鍋を乗せてみる
φ22cmx高さ20cmのアルミ深鍋を乗せてみた。
中身はシチュー10人前なので、推定重量7~8Kg位だろうか。
ビクともしない上に、ガスバーナー弱火で温めた程度の泡を出していたので、時
間をかけた煮込み料理を作るのに良い感じ。
薪8分目位の様子
火室全体の8分目位まで薪を入れて燃焼してみる。
ブリキ缶中子とダンパーのおかげか、煙突の赤熱は匡体から15cm程度に
押さえられていた。
判りにくいので色変えたのが右側写真
室内温度
最後に薪投入したのが土曜の20時頃で、8分目位まで投入済み
気温計測は、テントの外にセンサーを転がしておいたのと、テント内はストー
ブから50cm程離れた場所の高さ40cm程の場所に温度計本体を設置。
消火
撤収のため、炭状態の熾き火をB6君に掻きだして消火。
写真撮り忘れたが、1mx2本繋ぎの煙突のうち下側1mは煤がついていたが、
上側はほぼ綺麗になっていたのと、匡体の煤は殆ど無かった。
ブリキ缶はメッキが剥がれていたが許容範囲だね。
これでテスト終了、問題無し!
シリンダーストーブのネックについて
シリンダーストーブのネックについて対策した自作薪ストーブだが、対策は成
功していたように思う。
初稼働を終えて…
最終的に使った工具は以下
構想、設計、作成他
確かに薪ストーブ暖かいな。はまるのが良く判るわ。
薪ストーブが欲しいなあと考えていたのが、10月頃
当時のメモ書きが残っていた。
本格的に作成を考え始めたのが11月の初旬位か、そこから更に調査を進めて
真面目に設計したり、模型なんぞを作りながら最終寸法を決定し、組み上げて
から火入れまで約半月。
まだまだ改良点はあるし、煙突ポートの縫製も何とかしないといけないし、
やれる事は色々残っているが、それは追々記事にして行けばいいね。
最終的な完成形態のスペック
今後の改良点
問題は無かったが、もうちょい改良したい点の覚書。
最後に
折り曲げが必要な箱型薪ストーブと違い、シリンダー型は比較的作るのは簡単
だったとは言えある程度工具が揃っていないと敷居が高いかもしれない。
完全自作ではなくとも例えばTtinium Goatや快速旅団のHOG STOVEに対してブ
リキ缶中子追加とか、筒型ストーブへの耐荷重対策等は参考になるかもしれな
いので、自作してみたいと言う変態は是非是非参考にして頑張って欲しいなあと
思う。
終わりっ!
テントに穴開け
現地で煙突ポートの位置決め、穴開け、適当に開けたので後日ちゃんとした
縫製が必要となる。
適当すぎてみっともないので写真は無し;;
匡体組み立て
φ19cmの匡体をφ7.5cmに巻き込んであり巻き癖が酷いので、中々しっくりと
組みあがらない。四苦八苦しつつ組みあげた。
足元はペグダウンして転倒防止にした。
初火入れ!
着火剤を放り込むと程なく火室の空気が温められ、ゆらゆらと揺れる空気が
煙突側に向かう。
そこで薪投入!さらに投入!!
ついにKIVAから煙が!!
ゆらゆらと揺れる煙が立ち上っていく。
ハッチのレバー
焚き口近くで燃焼しなければ、ある程度は手で持って開け閉め可能かな。
ハッチを開けっぱなしにすると音を立てて空気が吸い込まれていく。
閉めた状態でも不完全燃焼になることは無いようだ。
ダンパーの調整
ダンパー部断面の面積は44平方cm、ダンパー板は約20平方cm、完全に閉め
た状態でも常に半開の状態となっている。
最後に残った燃料を燃やし切る時だけ、ダンパーを縦にして空気の流れを良く
してみたが、それ以外はこの半開で問題無く燃えていた。
実際にひと束の薪でどれくらい持つのかは、計測してみないと不明だな。
鍋を乗せてみる
φ22cmx高さ20cmのアルミ深鍋を乗せてみた。
中身はシチュー10人前なので、推定重量7~8Kg位だろうか。
ビクともしない上に、ガスバーナー弱火で温めた程度の泡を出していたので、時
間をかけた煮込み料理を作るのに良い感じ。
薪8分目位の様子
火室全体の8分目位まで薪を入れて燃焼してみる。
ブリキ缶中子とダンパーのおかげか、煙突の赤熱は匡体から15cm程度に
押さえられていた。
判りにくいので色変えたのが右側写真
室内温度
最後に薪投入したのが土曜の20時頃で、8分目位まで投入済み
気温計測は、テントの外にセンサーを転がしておいたのと、テント内はストー
ブから50cm程離れた場所の高さ40cm程の場所に温度計本体を設置。
- 日曜 3:40頃
トイレ起床!まだ熾き火があるのか、匡体は熱いが触れない程では
ない。再着火して20分程経ったのが写真右側
そのまま二度寝突入
- 土曜日昼~日曜朝までの外とテント内の最低、最高気温
消火
撤収のため、炭状態の熾き火をB6君に掻きだして消火。
写真撮り忘れたが、1mx2本繋ぎの煙突のうち下側1mは煤がついていたが、
上側はほぼ綺麗になっていたのと、匡体の煤は殆ど無かった。
ブリキ缶はメッキが剥がれていたが許容範囲だね。
これでテスト終了、問題無し!
シリンダーストーブのネックについて
シリンダーストーブのネックについて対策した自作薪ストーブだが、対策は成
功していたように思う。
- 中子が無い
- 二次燃焼しない
→ブリキ缶内200cc程度の中子スペースで多少は二次燃焼していた模様
隣にTitaniumGoat22"があったが同じように燃やしている
のにコチラは煙が殆ど出ていなかった事から - 煙突への熱逃げ
→隣のTG22"は、目いっぱい薪投入すると接合部から30cm
近く煙突が赤熱していたが、こちらは15cm程度にとどまっていた。 - 火の粉が出無い
→全開運転しても火の粉はまったくなかった。
- 二次燃焼しない
- 安定した鍋台
- 推定重量7~8Kgの中身の入った鍋を乗せてビクともしなかった。
- 鍋台の固定は、後日蝶ネジに変えた方が良さそう
初稼働を終えて…
最終的に使った工具は以下
- グラインダー
ジョイフル本田で売っていた5,000円位の安い奴。 - 電動ドリル
BOSHの適当なもの。 - バイス
所謂万力、素材の固定、折り曲げ等に活躍。 - ダイス
ネジ切り用、セット物で1,500円程度で買える。 - ペンチ
一家に1つあったら便利。 - ポンチ
ドリルの穴開け位置決めに使用。 - 糸鋸
ホームセンターで1,000円も出せば買える。 - 金属ヤスリ、布ヤスリ
- 切削油…金属を切る、削る時は必須
構想、設計、作成他
確かに薪ストーブ暖かいな。はまるのが良く判るわ。
薪ストーブが欲しいなあと考えていたのが、10月頃
当時のメモ書きが残っていた。
本格的に作成を考え始めたのが11月の初旬位か、そこから更に調査を進めて
真面目に設計したり、模型なんぞを作りながら最終寸法を決定し、組み上げて
から火入れまで約半月。
まだまだ改良点はあるし、煙突ポートの縫製も何とかしないといけないし、
やれる事は色々残っているが、それは追々記事にして行けばいいね。
最終的な完成形態のスペック
- 使用時サイズ
- 火室はφ190*D450mm(薪の長さは最大390mm位まで)
- 全体はW210*D450*H300mm
- 煙突はφ75*H190mm
- 火室から地面までの距離は約110mm
- 収納時サイズ
- 本体+煙突はφ75*D460mm
- 部品はW310*D220*H40mm
- 重量
- 本体+煙突で約2.2Kg
- 耐荷重
- 7Kgまでは確認済み
- 他パーツ
- 中子
- ダンパー
- 作成費用
- 家に転がってた物も換算したらたぶん22,000円位?
- →知り合いの伝手で材料集めて6台同時作成したら材料費は1台
あたり2m煙突込みで約13,000円まで押さえられる試算が出た - その他の費用
- 一酸化炭素警報器 センサー 2690円+送料
- 煙筒ポート 3,570円+送料
今後の改良点
問題は無かったが、もうちょい改良したい点の覚書。
- テントへの煙突ポート縫製
- 煙突への傘取りつけ
- 匡体下側にオプション板を付けてピザやグラタンが焼けるように改造
- 仕舞い寸法の縮小化
- 自作入れ子煙突の作成
- ダンパー板の大型化(もう少し排気を少なくして熱の逃げを減らせるか?
- ゼーベック効果発電でファンを回しテント内の空気を循環させる(できるのかコレ?
最後に
折り曲げが必要な箱型薪ストーブと違い、シリンダー型は比較的作るのは簡単
だったとは言えある程度工具が揃っていないと敷居が高いかもしれない。
完全自作ではなくとも例えばTtinium Goatや快速旅団のHOG STOVEに対してブ
リキ缶中子追加とか、筒型ストーブへの耐荷重対策等は参考になるかもしれな
いので、自作してみたいと言う変態は是非是非参考にして頑張って欲しいなあと
思う。
終わりっ!
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コメント
どうもザクです。
38℃って。。。
毎度何かしらネタを仕込んでくる芸人魂に脱帽です。
芸人キャンパーw
次回のネタと美味しい料理を楽しみにしております。
投稿: ザク太郎 | 2012年12月 7日 (金) 07:39
>>ザク太郎さん
薪ストーブの素晴らしさにびっくりですよ
今、庭で2回目の火入れしていますが、もう少し改良が必要なようです
旨い飯は…ニューメニューを仕込んだので、次は揚げ物になる予定です
投稿: 神流(かんな) | 2012年12月 9日 (日) 14:39
お、オイラの自作は、神流さんの当初案そのものですね。
実際にSUS板の現物を見たら0.5って敷居が高そうなんで
作成は0.3にしました。
オーブンについてもツブヤキで出来るんじゃねえの?的な発言を頂いてますんで
検討しようかと。てか、すでに妄想中です。
あと中子か。。。。
投稿: toy | 2012年12月10日 (月) 18:19
>>toyさん
そうなのです。当初は外側から挟む方法で考えていたのですが
この方法だと収納・展開というチタニウムゴートぽいのが
できないのが悩みでした。そんな時に見つけたのが海外の
DIYサイトで今の形に落ち着きました。
うちのブリキ缶中子は確かに有効なのですが、焚くたびに
ブリキ缶の劣化が激しいので、対策を考え中です。
オーブンについては第二号プランとともに検討を開始して
いますので、近いうちにプランをアップするかもしれません。
投稿: 神流(かんな) | 2012年12月13日 (木) 12:01